ミックスボイスが出るようになったので、書いておきます。
6年ぶりでは?w
実はかれこれ2年前ぐらいにミックスボイスが出るようになってました。
いろんな動画を見て、記事を読んで、本も買って、めちゃくちゃ練習して。
それでもミックスボイスが出ないと悩んでいる誰かに届けばいいなと思って書きます。
過去記事のとおり、かつての僕は地声の最高音はhiAでした。今はhiEなら完全に地声っぽく出せます。
出し方ですが、下記2つの手順。
①リンクのような防音マスクを買ってください(3,000円くらい)
②歌いたい曲をスピーカーで流しながらこのマスクつけて歌ってください。
そしたら僕は勝手に出るようになってました。使い始めるまでほとんど出なかったのに。
「3000円も出してこんなの買いたくねえ」とか「防音効果ないってyoutubeで見たぞ」とかいう人もいるかと思いますが、まあ聞いてください。使うメリットを次に紹介します。
①息が吐きにくい。
これが最大のメリットだと思います。「え?息を吐ききれないと歌いにくいんじゃないの?」。いえ息を吐ききれないほうがミックスボイス習得にはいいんです。なぜか。
あなたが、お気に入りの曲のサビにはいって、情けない声で裏返ってしまうときを思い出してください。ええ、そうです。息が漏れてますよね。裏声=息がよく漏れる声なんです。この裏声を息を漏れなくするのがミックスボイスってやつです。
この器具を付けると、息が吐きにくいです。今まで見たいに裏声で歌おうとすると空気がぶわってでてこの容器が口から外れちゃいます。そうならないように歌う必要があるので必然、息を漏らしにくい歌い方を身に着けられます。というか正直これを付けたほうが歌いやすいです。今でも基礎の発声練習や喉の調子が悪いときはこれ使ってます。
②大きい声が出せない。
「これもデメリットでは?」いえいえ、違うんですよ。よく見ませんか?ミックスボイスの動画で「あまり大きな声で練習しないでください」という文言を。この「大きな声で練習しないでください」にもいろんな理由はあると思うのですが、私が思う最大の理由は「声帯を傷つけないように」というものです。
声帯を傷つけてしまえば、練習できなくなり、声がかすれてしまうなど私生活への影響も出てしまいます。
これをつけると必然、大きい声は出せないのです。正確には出そうと思えば出せるんでしょうけど、そこそこの防音性能なのでいくら出してもそこまで大きな声に聞こえません。練習を継続するうち、①に書いたような歌い方が身に着けられ、ミックスボイスが出るようになります。
③湿度が高くなる。
これに口をつけて歌うと、その中が自分の息の湿気で満たされ、湿度があがります。
ボイトレを多少かじった方なら、湿度が喉のコンディションに影響するというのはご存じですよね。高い声を出しても、のどが傷つきにくくなります。
④多く練習できる。
そこそこ防音性能があるので、時間帯によっては追加練習もできるようになります。
自分の部屋のクローゼットや、布団の中にこもってこれ付ければ、そこそこ消音できると思います。
ということで、高い声を出すのに必要な歌い方を身に着けられる(①)のに加えて、声帯にやさしく(②、③)、練習時間も増える(④)ことで、ミックスボイスが出ることが期待できます。既存の練習方法でらちが明かないと感じている方はぜひ購入してみてください。
ー注意ー
ただし、この器具のデメリット「口が開けない」には十分注意してください。
声帯から高い音が出る仕組みは、声帯が伸びる→薄くなり振動部分の質量が下がる→声帯の振動数が上がる→高い音が出る です(物理の勉強!)。
これをつけた状態では声帯の伸展が輪状喉頭筋でしかできません(まあボイトレオタクならわかるでしょ。わからないなら調べておくんなまし。)。口を開くことによる声帯の伸展の効果が得られないので、実際に歌う時はよく口を開くようにしてください。
また、これで歌い慣れすぎると滑舌が悪くなります。別で練習してください。
終わりに
はやりの曲のほとんどがhiB,hiCを使うようになった今、ミックスボイスが出せないと好きな曲もろくに歌えないですよね。3000円くらいで上の器具は買えるんで、お出かけ1回分、スマホゲームへの課金をやめる、はたまたヒトカラ3回分くらいがまんするなどの方法で浮いたお金で買って、歌ってみてください。後悔させたら謝ります。
おまけ ー ミックスボイスが出た感想。
というわけで5年くらい悩んでいた問題にかたをつけて、ミックスボイスが出るようになったわけですが、だからと言って別にいいことなんてほとんどありません。
友達とカラオケ行って自慢できる年齢は過ぎてしまいました。みんなとカラオケ行って高い声の曲歌うと嫌われます。というか自分はそういう自己満カラオケマンが嫌いです。普通ぐらいの音域の曲を普通に歌ってみんなと楽しめればいいんです(普通の音域が上がっているのは上記の通り)。
現在、ネットで音楽活動をほそぼそと続けてまして、まあそこで自慢できるくらいの声になり、自己肯定感があがっているのが唯一よかったことですかね。